基礎健診は生活習慣病をチェックするもの

ほとんどの会社員や学生が年に一回受けている健康診断。身長や体重を測定し、医師による問診もあるものだが、そういった基礎検診はどこまで精密に病気を診断できるのだろうか。

実は、基礎健診でチェックできるのは、糖尿病や脂質異常症といった生活病習慣病が中心。がんについては、場合によって見つかることもあるが、分からないこともある。したがって、健康診断で正常だったからと言って、がんにかかるリスクが0であるとはいえないのだ。

検査項目を見ていこう。血液検査では、血糖や血中脂質などから糖尿病などのリスクが分かる。30代の場合でも将来を見据えてこの数値は気をつけておこう。さらに血液検査では、脂質の数字もチェック。中性脂肪やLDLコレステロールの数値が高すぎると、動脈硬化に繋がりやすい。メタボ気味で40代以上の人は特に注意すること。

次にチェックしたいのが肝機能。飲酒歴の長い40代以上の人は、γ-GTPの数値がどうしても高くなりがちだ。しかし放っておくと肝硬変や肝臓ガンに進行する可能性もあるので、これも異常があった場合は早めに飲酒習慣を見直しておこう。一方、尿検査からは糖代謝をチェックして、糖尿病や急性膵炎のリスクをチェックする。

また、身体測定ではここ数年で大きな体重変化がないかをチェック。食事量の調整や運動効果でもないのに体重が減っている場合は、臓器のどこかに障害が見られる可能性もあるので注意が必要。

基礎健診の検査内容では、基本的にガンの有無や部位の特定と言った診断は不可能。ただ、基礎検診を実施する健保組合によっては、ピロリ菌検査や腫瘍マーカーと言った検査項目を取り入れているケースも有る。その場合、胃がんや肝臓がんなどのリスクをチェックできるので、是非結果に注目しておきたい。

健康診断だけでは不安で、がんリスクについても一度全身をチェックしておきたいという場合は、CT検査やMRI検査などでのスクリーニングがおすすめ。基礎検診の結果が良いからと言って、がんに関する検査を放置し続けるのは避けよう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする