人間ドック 年代別 ベストな検査項目

加齢とともに気になり始めるのが人間ドッグ。ただひと口に人間ドックといってもどういった検査項目があり、どういったコースを選べばいいのか分かりにくい。ここでは、年齢ステージ別に選ぶべき検査の組み合わせを解説する。

30代 将来の生活習慣病を見据えて糖分値に注意

この時期での発症は多くはないが、将来の生活習慣病リスクに備えて、空腹時血糖値や血中脂質に注意。γ-GTPなどの肝機能数値もチェックしよう。

●チェックしたい項目
・空腹時血糖値、X線検査(上部消化管)、超音波検査(胸部)

まずは消化器系のがん検査を

罹患率の高い胃がんや大腸がんと言った消化器系の疾病について、早い段階で念のためフォローしておきたい。この時期の早期発見は完治するがんも少なくないので一度はチェックを。

●対象となる検査
・胃がん:内視鏡検査など
・大腸がん:便潜血検査など
・食道がん:X線検査など

女性はがん年齢に突入

30代から女性はがん年齢に突入する。子宮や乳腺の検査はこの時期から開始するのがベストだ。子宮頸部細胞診や経膣・乳腺の超音波検査、胸部のX線検査などの受診を検討したい。

妊娠後の体調変化に注意!

40代 定期的な検査が必要な世代に突入

飲酒や食習慣の乱れが症状に出始めるのがこの年代。逆に症状がない場合も、超音波検査やPET検査で全身のスクリーニング検査をおこなっておきたい。

●チェックしたい項目
・X線検査(上部消化管)、便潜血検査検査など

超音波検査で腹部全体をクリーニング

飲酒や喫煙のツケが現れ始めることが多いこの年代は、まず超音波検査で幅広く、複数の臓器をスクリーニング。肝臓などの症状の出にくい臓器について、病変の有無をチェックしておこう。

3から5年に一度は脳ドックを受診

この時期あたりから、脳梗塞の有無などに関する検査を定期的に受け始めたい。高リスクな病気だけに早期発見での治療を心がけたい。

●主な検査:頭部MRI、頭部CT、脳波検査

隠れ脳梗塞に注意

50代 3大疾病に対する検査を重視

がん、心疾患、脳血管疾患の三大疾病に対しては、基礎健診だけでなくCT検査や負荷心電図検査など、より精密な検査を受診したい。またPETによる癌細胞のスクリーニング検査も取り入れたい。

●チェックしたい項目
・超音波検査(腹部)、ホルダー型心電図検査、PET検査、CT検査(胸部)、PSAなど

この世代は心筋梗塞のリスクにも注意

メタボの進行にともない、高血糖や高脂血症の割合が高くなる50代は、動脈硬化による心筋梗塞などの心疾患に注意。がんだけでなく、不整脈を原因とする脳卒中リスクをフォローする為にも、心電図毛などの検査を受診しておこう。

喫煙者でなくても肺がんリスクに注意

胸部のCT検査によって肺がんのリスクもフォローしておきたい。肺がんは癌の中でも死因トップと、高リスクな病気の代表。喫煙歴の長い人の多いこの年代は喫煙者だけでなく、非喫煙者の人も一度は検査しておきたい。

60代 一年に一度は疾病を念頭に置いた検査を

検査項目は幅広く、かつ受診頻度はより短く、というのが60代の健診の基本。すでに持病のある人も、その部位だけでなく、他の部位についてもスクリーニング検査で病変の有無を定期的に確認したい。

●チェックしたい項目
・超音波検査(腹部)、PET検査、負荷心電図検査、CT検査(胸部)、MRI検査(頭部)など

罹患率の高い胃がんに注意

この時期、やはり気をつけたいのはがんリスク。とくに胃がんや大腸など、罹患率の高いがんのほか、前立腺や肝臓など症状の出にくい部位についても検査でフォローしておきたい。早期発見なら完治可能なケースが少なくない。

●がんの罹患率ワースト5(2011年)
・男性:1位胃がん、2位前立腺がん、3位肺がん、4位大腸がん、5位肝臓がん
・女性:1位乳がん、2位大腸がん、3位胃がん、4位肺がん、5位子宮がん

負担のあるX線検査も取り入れる

前夜から絶食となる胃バリウム検査(X線検査)や造影剤を投与するCT検査など、受診にあたって身体的負担のある検査についても、正確性とのトレードオフと割り切って受診したい。健康の為の一時的な負担は我慢しよう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする