高血圧や高血糖による動脈硬化など、生活習慣病のリスクが本格的に高まる50代。がんとともに検診でリスクの芽を摘んでおきたい。
●推奨受診頻度:1~2年に一回
BASIC検査
●基礎健診:全身・血液
・対象となる病気:糖尿病、肝炎、肝硬変など
・費用目安:9000~1万円
血糖値や肝機能に関する数値はもちろん、血中脂質にも注意。動脈硬化の原因となる悪材料を把握。
●X線検査(上部消化管):胃・食道
・対象となる病気:胃炎、胃潰瘍、胃ポリープ、胃がん、食道がんなど
・費用目安:1万5000円
罹病率・死亡率ともに高い胃がんリスクに関してはこの検査でフォロー。
●ペプシノーゲン検査:胃
・対象となる病気:胃がんなど
・費用目安:2000~4000円
血液中のペプシノーゲン割合を調べ、胃がんのリスクをチェック。
●ピロリ菌検査:胃
・対象となる病気:胃がんなど
・費用目安:1000~3000円
胃がんの原因となるピロリ菌の感染について調べる。
●超音波検査(腹部):肝臓・前立腺・胆嚢
・対象となる病気:肝臓がん、脂肪肝、大動脈瘤など
・費用目安:5000~6000円
肝臓から前立腺まで、腹部の様々な臓器をチェックできるのが特徴。
●ホルター型心電図検査:心臓
・対象となる病気:狭心症、心筋梗塞など
・費用目安:1万~2万円
1日中心電計を付けて心電図波形を調べる検査。狭心症などの発作リスクをフォロー。
●負荷心電図検査:心臓
・対象となる病気:狭心症、心筋梗塞など
・費用目安:15000円~2万円
安静時では分からない不整脈などを、運動で負荷をかけることによってキャッチする。
●PET検査:全身
・対象となる病気:各部位のがん
・費用目安:10万~30万円
40代で未検査の人は50代になったら一度は全身スクリーニングを。
●MRI検査(頭部):脳
・対象となる病気:脳梗塞、脳出血など
・費用目安:1万7000円
脳出血など脳の病変をチェックする。放射線被曝もなく安心。
●CT検査(胸部):肺
・対象となる病気:肺がん、肝臓がんなど
・費用目安:1万~2万円
喫煙歴が長い人の多いこの年代はぜひ。10分程度で検査も楽だ。
(女性検診)
●骨密度検査:骨
・対象となる病気:骨折
・費用目安:1000~3000円
50代女性は骨粗しょう症に注意。女性ホルモン分泌が減る更年期は、骨の代謝も低下する。
50代編まとめ
心疾患や脳血管疾患といった重篤な病気のリスクが高まる50代は、それにあわせて負荷心電図検査や頭部MRI検査など、より幅広い&精度の高い検査を受けることが望ましい。また、女性の場合は骨の代謝低下のおそれがあるので、骨密度検査を忘れずに。
費用概算(最低)
基礎健診:9000円
X線検査(上部消化管):1万5000円
ペプシノーゲン検査:2000円
超音波検査(腹部):5000円
ホルター型心電図検査:1万円
負荷心電図検査:1万5000円
PET検査(全身):10万円
MRI検査(体部&頭部):17000円
CT検査(胸部):1万円
合計:18万3000円~