定期検診は人間ドックの検査選びのヒントがずっしり

人間ドックを受けることに決めたがどの検索項目を優先すればいいのかわからない。そんな時にまず見直して欲しいのが職場・学校で受けている定期健診だ。各自治体の市民検診でもいい。

定期検診は10以上の検査項目が並ぶが、人間ドックとくらべると非常にあっさりとした印象を持つ人もいるかもしれない。或いは、検査が簡易的すぎて、「病気の見落としがあるのでは」と不安に思う人もいるだろう。

だが、この定期健診こそが様々な病気の予防管理につながる非常に重要なスクリーニング検査と言ってもいい。重要なのは、定期健診で2次検査を受けるほどではないが、異常や偏った数値が見つかったとき。そこで検査結果を手がかりに、自発的に人間ドックの検査項目選びに役立てることをお勧めしたい。

では、定期検診の結果はどういったところに注目すればいいのか。まずチェックすべきなのは高血圧、高血糖、高コレステロールなど生活習慣病リスクに拘る数値だ。特に注意したいのが血液検査の3つの項目。主に食べ過ぎが原因で数値が上がるGPT(ALT)、運動不足になると数値が下がるHDLコレステロール、ストレスや飲酒、喫煙などで数値が上がるγ-GTPの3つがそれだ。この数値が異常値となると、糖尿病や動脈硬化、生活習慣病リスクの上昇につながる。逆に異常があった場合は、人間ドックでは頚動脈エコーなど、動脈硬化の進行度をチェックする検査を優先的に選ぶようにしたい。

同様に注意したいのが、メタボかどうかを示す数値。これは腹囲のサイズや中性脂肪の数値、空腹時血糖などで基準値が設けられている。メタボは動脈硬化の重大な危険因子でもあるので、見た目に拘らず必ずチェックしておきたい。

また、最低限のがんリスクもフォローできるのが定期検診のメリット。いわゆる胸部のレントゲン検査(胸部X線検査)では肺炎などと合わせて肺がんについて、便潜血は大腸がん、ピロリ菌検査は胃がんについてスクリーニングできる。できれば人間ドックでさらに詳しい検査を受けるのがベターだが、早期診断の観点から見るとメリットといえる。

また半年、或いは1年に1回と定期的に検査を受けられるのも利点。体の経年変化をみて、食生活の改善などに役立てよう。

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